【好きなことを仕事にする】ポイントは「好き」の度合い
「好きなことを仕事にする」というワードが流行って、
起業という働き方を選択する人が急増しました。
「好きなことを仕事にする」というワードを
私自身に当てはめたとき、
「好きなこと」っていったいなんだろう?と、
わからなくなりました。
なぜなら、私の好きなことはたくさんあるからです。
好きなことを1つに絞るということは、
なかなか難しいのではないかな?と疑問に思うことがあります。
「好きなこと」を仕事にしたら、苦しくない?
好きなことがたくさんある私にとって、
「好きなことを仕事にする」は、とても難しいのです。
そして、
仕事と考えると責任もあるし、上手くいかないこともある。
そう考えると、
個人的には「好きなこと」は仕事以外の、
趣味や遊びで気楽にやりたいな…と思います。
だから、
仕事に関しては「好きなこと」で選ばず、
「得意なこと」を仕事に選んだのだと思っています。
好きなことを仕事にすると、
上手くいかなくなったときに苦しくなり、
好きなことが嫌いになりそうだったからです。
「好きなことを仕事にする」にも、いろんな選択枠がある
たとえば「お花が好き」だとすると、
① 花屋さんの販売の仕事
② お花の先生の仕事
③ 花市場での運搬や販売の仕事
④ スーパーのお花担当の仕事
⑤ ホテルの活け込みなどフラワーデザイナーの仕事
⑥ 花農家でお花を育てる仕事
など、たくさんの業種の仕事があると思います。
そこからもっと絞る方法として「嫌いなこと」は省くとします。
【嫌いなこと】「モノを売ること」とすると、
①③④はNGとなるので、選択枠は②⑤⑥となります。
しかし、
④や⑤は実はお花屋さんの仕事の一環だったりしますので、
⑤もNGになってきます。
では、残された②か⑥が、
「好きなことを仕事にする」の最有力候補になるのでしょうか…
どんな仕事でも「嫌いなこと」「苦手なこと」が絡んでくる
では、②のお花の先生の仕事は、
「嫌いなこと」「苦手なこと」がないかといえば、
そうではないと思うのです。
先生として教えるには、「生徒」が必要になります。
では、その「生徒」はどうやって集めるのでしょうか?
花屋さんへ行ってチラシを置いておらえるように頼みますか?
ーー これは「営業」になりますが、「営業」は好きなことですか?
インターネットでブログをやって集客しますか?
ーー 毎日ブログを書いたりなどのPC作業やスマホ作業がありますが、
これは好きなことですか?
確定申告や売上げの収支計算はどうしますか?
ーー 確定申告という経理・事務の仕事や売上げの収支計算がありますが、
これは好きなことですか?
どんな仕事にも
「好きなこと」「得意なこと」
「嫌いなこと」「苦手なこと」は、絡んできます。
それでもあなたは、「好きなこと」を好きなままでいられますか?
人生は仕事だけじゃない
人生は、仕事だけじゃない。
趣味を極めたら仕事になった!というケースもあるように、
自分が幸せを感じるもの、
生きがいを感じることができるもの、
充実感を得られるものは、
仕事以外にもたくさんあると思うのです。
ただ、「好きなこと」を仕事にできる人には特徴があって、
誰もが「好きなことで仕事ができる」のではないのだろう…と思っています。
▼ 思考法 参考記事 ▼
好きなことへの情熱が人一倍ある?
趣味を極めたら仕事なった!というケースは、
好きすぎて、その分野の博士みたいに人一倍知識が深かったり、
好きすぎて、寝る時間を削っても続けていられたり、
「好きすぎて」を自分も、
周りの人も認識しているケースが多いように感じます。
それゆえに、
コンテストやオーディションで優勝していたり、
本や新聞に取り上げられたり、
そんな実績がすでにある状態は
「好きなことを仕事にできる」が当てはまるのだと思います。
あなたが「好きなことを仕事にしたい!」と考えるとき、
その「好き」の度合いは、
人より飛びぬけて情熱があるといえますか?
好きすぎて、人より飛びぬけた実績がありますか?
もし、それらがまだないのなら、
好きなことを仕事にする前に
その状態を体験してもいいのではないでしょうか。
「好きなことを仕事にする」ポイント
どんな選択も自分の人生です。
どんなことも人より評価されたり、
選ばれたりすることは簡単ではありません。
仕事は生きるための「お金」と直結します。
もし、いま、
自分の仕事が好きじゃないと感じるのなら、
仕事の「道」を変えることも選択の1つ。
また、いまの仕事の中から「好き」や「得意」に視点を変えて、
頑張ってみることも選択も1つ。
どの選択の先にも「行動」があって、
その行動に伴った「結果」が訪れます。
あなたの「好き」という気持ちが、
仕事というフィールドでどれだけ通用するのかを見極めることが、
「好きなことを仕事にする」ポイントなんだと思います。
▼ 思考法 参考記事 ▼
written by 上平薫里:人材育成コンサルタント
▼ 上平薫里のプロフィール ▼
WEBサイト「THE ROOTS」にて、インタビューを掲載いただきました。
Kaori Uehira Express by writing
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