チャンスを味方にする思考法

人生、山あり、谷あり。考え方を変えることで、チャンスは味方してくれる。

「天才」と「人よりちょっとできるレベルの凡人」と…

「天才と凡人の違いは?」と聞かれたら、
私は「集中力と発想の柔軟性」と答えます。

 

なぜなら、
ホンモノの天才に出会ったことがあるからです。

 

その天才は、
当時、小学生の女の子でした。

 

 

天才少女との出会い

 

「ホンモノの天才だ…」と思った、
当時、小学生の女の子と出会ったのは、
私が高校3年生のときでした。

 

私は音楽大学受験に向けた
「音楽専門の塾」のような学校に通っていて、
受験に向けた声楽とピアノ実技・楽典を学んでいました。

 

通常、その学校は「音楽大学受験用」にあるもので、
高校1年生から3年生が通っている中、


その天才少女は小学生で、
ピアノの英才教育を受けていました。

 

有名音楽大学創始者の孫にあたる学長先生が見つけてきた、
将来有望な秘蔵っ子。

 

天才少女には中学生のお姉ちゃんがいて、
お姉ちゃんのピアノの実力も、なかなかのものでしたが、
天才少女とは明らかにレベルが違っていて、

 

まるで、フィギュアスケート
浅田真央浅田舞姉妹のような感じでした。

 

天才と、ちょっと人よりできるレベルの凡人との違い

 

芸術の世界は、努力だけでは埋まらない「才能」が、
ほんの一握りの者に与えられているのだと思うのです。

 

私はピアニストを目指していたわけではないので、
天才少女との出会いで「敗北感」や「嫉妬」は全くなく、


ただ「天才」と呼ばれる少女に興味を持ち、
観察していました。


天才と呼ばれるほどの「才能」をもつ人と、
ちょっと人よりできるレベルの凡人との違いは、


● チャンスのスケールが違う

● 待遇が違う

● 人気が違う

● 期待値やプレッシャーが違う

● 動くお金の金額が違う

 

当時、高校3年生の私が観察して知った、
「世の中」というものでした。

 

天才の集中力と発想の柔軟性

 
私が天才少女と話をするたびに
打ちのめされたことは、
彼女の中の「当たり前」のレベルの高さです。

 

もちろん、天才なので、
凡人が追いつけない技術レベルをもっているわけなのですが、

 

ピアノという楽器の特性上、
小学生の手の大きさ、身長の低さなどは、完全に不利な状態。

 

「楽譜通りに弾く」が精一杯の凡人レベルに対し、

 

ピアノの椅子にすら、
まともに座れない不利な条件でも
アレンジで「自分の表現」に変えてしまう「発想の柔軟性」と、

 

不利な条件ゆえの「難関」を
並外れた集中力で突破してしまう精神力の強さ、

 

そして、それは日頃から、
彼女の中の「当たり前」だったのです。

 

人は、天才のように称賛されたい

 

人はみな、
称賛されたいイキモノなのだと思います。

 

できれば、
シンデレラのように、
王子様に「選ばれる」人生を送りたい。

 

そして、天才ならば、
たくさんの人から称賛され、
特別なポジションとして選ばれる。

 

そんな人生に憧れるのだと思います。

 

天才が背負うもの、諦めるもの

 

あのとき出会った天才少女は、
小学校卒業後、
お姉ちゃんと一緒にドイツ留学が決まっていました。

 

彼女は彼女なりに、
いろんなことに悩み、いろんなものを諦めて、
たくさんの人の期待とプレッシャーを背負い、
天才の道を歩んだのだと思います。

 

その人生が、
凡人の人生とどっちがいいのかは、
私にはわかりません。

 

どの選択も
その人の人生であり、
その人の生き方だと思うからです。

 

自分の人生を精一杯生きていれば、輝かしい人生

 

ホンモノの天才に出会ったことがある私は、
自分が凡人なのだと自覚しています。

 

秀でた才能は、
努力だけで得られるものではないことも、

 

特別な待遇が凡人には用意されていないことも
高校3年生で知りました。

 

しかし、だからといって、
私自身の人生を捨てたわけでもありません。

 

天才ではないけれど、
天才から学ぶことはたくさんあり、
それをヒントにして、天才に近づくことは可能です。

 

「集中力」を磨けば、
「発想の柔軟性」を磨けば、
私なりの世界観ができ、
私なりの評価を得ることができる。

 

そんなふうに考え、
胸を張って凡人で生きています。

 

天才だから、凡人だからと、
嫉妬や諦めの中で生きるのではなく、
自分の人生を
楽しみながら精一杯生きていれば、


天才の人生と比べる必要のない、
私だからこそできることが山積みな、
輝かしい人生なのだと思います。

 

▼ 思考法 参考記事 ▼

korewatamichi.hatenablog.com

 

  

written by 上平薫里:人材育成コンサルタント

 

 

WEBサイト「THE ROOTS」にて、インタビューを掲載いただきました。

ワンステップ 上平薫里

 

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