チャンスを味方にする思考法

人生、山あり、谷あり。考え方を変えることで、チャンスは味方してくれる。

「誰に媚びればいいですか?」から学ぶ、パラサイト的な思考

TV番組で、小林麻耶さんのエピソードがおもしろかった。

 

局アナ時代、後輩から
「誰に媚びればいいですか?」と質問されてショックを受けた…


そんなエピソードでしたが、
実際、これに近い相談をされたことは、私も多々あるのです。

 

「チカラのある人」「有名な人」「権力のある人」に
引き上げられたいから近づきたい…という、
パラサイト的な思考の方は、
意外とたくさん、いらっしゃるんだな…と思いました(笑)

 

ここでは、「媚びる」という観点から、
チャンスを味方にする思考法を考えてみたいと思います。

 

 

「媚びる人」の5つの特徴

 

一般的に「媚びる」という言葉から連想するのは、
嫌われている人とか、要領のいい人とか、損得勘定で動く人とか、
嫌らしいイメージが先行します。

 

では、「媚びる」という意味は、本来、どういう意味なのでしょうか。

 

他人に気に入られるような態度をとる。機嫌をとる。へつらう。「権力者に―・びる」「観客に―・びる演技」
女が男の気を引こうとしてなまめかしい態度や表情をする。「―・びるような目つき」

媚びる(こびる)の意味 - goo国語辞書から引用▶▶

 

上記の意味を踏まえて5つの特徴を挙げると、
「媚びる人」は、こういう人なのではないでしょうか。

 

① 愛想がいい人

② お世辞が上手い人

③ 本音と建前を使い分ける人

④ 自分の意見を主張しない人

⑤ プレゼント・贈物・お礼の使い方が上手い人

 

しかし、この5つの特徴、
人間関係のコミュニケーションにおいては、
嫌なイメージにもとれるし、
仕事場や営業先での人間関係を円滑にするポイントのようにもとれます。

 

あれ?「媚びる人」の5つの特徴って、仕事場や営業先での人間関係を円滑にするポイントにも思える…

 

「媚びる人」の5つの特徴は、「媚びる目的」によって、
「パラサイト的な思考の媚びる」と「人間関係での気づかい」という、
全く違う印象を受けます。

 

小林麻耶さんのように、
自然に5つの特徴を活用している性格の人は、
「人間関係での気づかい」として捉えているので、
「誰に媚びればいいですか?」と質問されてショックを受けるのです。

 

5つの特徴も
その行為の裏にある心理を考えれば、
仕事場や営業先での人間関係を円滑にするポイントとして
使えるということになります。

 

▼ 思考法 参考記事 ▼

korewatamichi.hatenablog.com 

なぜ「誰に媚びればいいですか?」と質問したのだろう?

  

小林麻耶さんのように
「人間関係の気づかい」として5つの特徴を自然に使っている人にとって、
「誰に媚びればいいですか?」なんて聞かれたらショックですし、
「えっ?私、媚びてないよー!」と反論したくなります。

 

この後輩は
「先輩の仕事の成功は、誰か権力者に媚びて引き上げてもらったに違いない!」と
思っているわけです。

 

だから、先輩のように
「誰かに媚びれば、たくさん仕事ができて成功する!」という
パラサイト的な思考です。

 

では、こんなふうなパラサイト的な「誰かに媚びる」という発想は、
どんな人の思考法なのでしょうか。

 

パラサイト的な思考の人の特徴

 

私自身の体験から感じることは、
パラサイト的な思考のもち主は意外と多いのです。

 

そして、
「私はパラサイト的ではない」と思っているのが特徴です。

 

「誰に媚びればいいですか?」という質問は、
「成功への道のりの手段として、みんなが使っていることだ!」と思っている人が
投げかける質問です。

 

これは「成功者」と呼ばれる人たちが、
成功本やネット上で発信している内容を
「自分に都合よく捉える」ことで起こる発想です。


「成功への当然の手段」と誤解し、
「誰に媚びればいいですか?」という質問をしてしまい、
相手に嫌なイメージを与え、信用されない残念な結果となります。

 

「チカラのある人」「有名な人」「権力のある人」に引き上げられたいから近づきたい

 

営業の成績優秀者は、
「成功の秘訣は、決定権者に提案する」と口々に言います。

 

これは、正解です。

 

しかし、
「決定権者に媚びろ!」とは言っていないにもかかわらず、
「どうしたら、決定権者に出会えますか?」
「決定権者にどうしたら近づけますか?」
「決定権者に気に入られる秘訣は?」と質問する人は多いのです。

 

これは、
「チカラのある人」「有名な人」「権力のある人」に
引き上げられたいから近づきたい…という下心であり、
損得勘定や打算から、こういう発想に陥ります。

 

もしもあなたが、この違いを理解できないのであれば、
パラサイト的な思考なのかもしれません。

 

〇〇してほしから、相手を上手くコントロールしたい

 

「相手をコントロールしたい」と考える心理の裏には、


● 自信がない

● 嫉妬・焦り・羨ましい

● 効率よく世渡りしたい

● 出世したい・成功したい・尊敬されたい

● 自分を肯定したい

 

こんな特徴があります。

 

メンタルが弱く、その反面、欲深い…

 

こういう人が、
成功したり、尊敬されたりするはずもありませんが、
パラサイト的な思考のもち主は、欲が理性を上回っているのです。

 

▼ 思考法 参考記事 ▼

korewatamichi.hatenablog.com 

見返りが欲しい

 

媚びる人の5つの特徴を「見返りが欲しい」でおこなっていたとすれば、
完全なる「腹黒体質」です。

 

愛想は「つくり笑顔」になり、
お世辞は「嘘八百」で、
本音は「裏で悪口」に変わり、
自分の意見を主張しないのは「自分の意見がない」からで、
プレゼントや贈物は「見返りのための貢ぎ物」となります。

 

時代劇での「おぬしも悪よのー、、、」というセリフが聞こえてきそうです(笑)

 

年配のマウンティング・パラサイトは厄介

 

「誰に媚びればいいですか?」という質問は、
言葉で聞けば、誰もが「えーっ!!」と驚き、
ちょっと軽蔑したような感情を抱きます。

 

しかし、私の経験上、パラサイト的な思考をもち、
「媚びる」を使う人はかなりいらっしゃいます。


そして、30代~40代が使う「媚びる」よりも、
50代以降の「媚びる」の方が厄介です。

 

50代以降のパラサイト的な思考で媚びる理由が、
損得勘定や計算というよりも、
焦りや嫉妬のケースが多いからです。

 

「先輩のようになるために…」より、
「若手の追従に追い抜かされるなんて!」という
感情のマウンティング・パラサイトの方が
たちが悪いと思います…(笑)

 

 ▼ 思考法 参考記事 ▼

korewatamichi.hatenablog.com

 

人間関係での気づかいは「見返りを求めない」「本心で相手を尊敬する」がポイント! 

 

人間関係を円滑にするために
媚びる人の5つの特徴を使うのなら、

 

① 愛想がいい人

つくり笑顔ではない、自然な笑顔で。

 

② お世辞が上手い人

相手を尊敬している言葉を。

 

③ 本音と建前を使い分ける人

本音と建前は使い分けてもいいが、モラルや秩序の範囲内で。

 

④ 自分の意見を主張しない人

「自分の意見」がないのではなく、「自分の意見」があった上で主張し過ぎない。

 

⑤ プレゼント・贈物・お礼の使い方が上手い人

見返りを求めるのではなく、心からの贈り物を…

 

こんなふうに、
行為の裏の「損得勘定」「下心」「打算」を取っ払って、
人として恥ずかしくない思考の元、行動していくことが、
チャンスを味方にする思考法なのだと思います。

 

  

written by 上平薫里:人材育成コンサルタント

 

▼ 上平薫里のプロフィール ▼

korewatamichi.hatenablog.com 

WEBサイト「THE ROOTS」にて、インタビューを掲載いただきました。

ワンステップ 上平薫里

 

Kaori Uehira Express by writing

- 上平薫里 ライティングサイト -

無料のコラム掲載。

www.kaoriwriting.com

www.kaoriwriting.com

www.kaoriwriting.com

www.kaoriwriting.com

www.kaoriwriting.com